猫のお戯れ

オタクのほんわか感想ブログ

すみれ感想

おすすめ度★★★★☆
シナリオ 42/50
システム   6/10
キャラ      9/10
音楽       10/10
声優         9/10
絵            8/10

点数84

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ねこねこ15周年記念のゲーム。全てを楽しもうと思った場合過去作全部やる必要が出てくるが、スミレパートと15周年パートはきっちり分かれているため、今作だけでも十分楽しめる。特にOPは秀逸なのでこれだけでも聞く価値がある。
主人公とヒロイン全員がコミュ障ボッチなのでオタクはだいたい共感できる。
休み時間に寝たふり、愛想笑いで過ごしていたコミュ障オタクにぶっ刺さる。
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ヒロインは三人いるが現実味があるという部分ですみれルートが最も共感できた。
待ち時間に会話したくないからという理由でわざわざ遠いバス停を使うところとか、何か気の利いたことを言おうとして、でも何も浮かんでこなくて黙ってしまう部分とかまるで自分を見ているような気分になる。
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知り合いに出くわすんじゃないだろうかとビビりながらゲーセン行って一人プリクラは泣ける。


共感できるだけに主人公とのふれあいから少しずつ立ち直っていくすみれちゃんは素直に応援できるし、調子乗って失敗しちゃうすみれちゃんは見てて本当に心苦しさを感じた。

失敗から追い込まれ、寝たふりに戻ってしまったすみれちゃんがクラスメイトに主人公をバカにされてキレるシーンは声優の演技と流れ出す主題歌のクオリティの高さもあり心に響いた。
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吹っ切れたあとのすみれちゃんは結構ぽんこつになるので見てて楽しいし可愛い。


雛姫は見た目が一番可愛い。
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シナリオはここだけ違う人が書いているようで他でも言われているが結構出来がアレ。
ただまあシリアスパートがあんまり良くないだけで少しずつ主人公に懐いてくる部分は可愛かった。


明は唐突にSFパート始まるし、始まったSFパートに出てくるサブキャラの立ち絵が全部同じだしでやってる最中はとても不安だったのだが、終盤まで行くとそれが全て伏線だったので良かった。
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スケール的に少し大きくなりすぎていて、すみれほどの共感は出来なかったけど、このヒロインもやはり寝たふりと見ないふりを繰り返してきた結果雁字搦めになって身動きが取れなくなっていた部分は変わっていなかった。


ラストをプリクラで締める終わり方はねこねこソフトらしさが凄かった。
すみれルート冒頭、中盤、終盤と計三回あったプリクラシーンをラストでもう一回もってくる展開は繰り返される日常シーンの描写に重きを置くねこねこソフトならではの魅せ方で、寝たふり見ないふり愛想笑いを極めた僕ももう少し頑張ろうと思わせてくれる良いエンディングでした。
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Sleeping Pretend(日本語訳:寝たフリ)