猫のお戯れ

オタクのほんわか感想ブログ

さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation-感想

おすすめ度★☆☆☆☆
シナリオ 39/50
システム   5/10(バックログからのジャンプつけろ)
キャラ      9/10
音楽         8/10
声優         9/10
絵          10/10

点数80

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苦行。
ひたすら冗長な描写に回りくどいストーリー、0.9倍速されたかのようなセリフスピード。
面白い部分もあったので点数だけ見れば高いけどこのゲームを人に薦めたいとは思わない。
適性がないと地獄を見るので。信者以外ついていけない。



全てにおいて後出し。

ヒロインたちの願いや、その願いを叶える為の代償なんかを最後の最後まで言わない為にだいたい窮地に陥る。主人公が把握していなくてもプレイヤーが神視点から把握できてればまだ良かったけどそれすらない。不穏な雰囲気をひたすら流して予定調和のシリアスパートへ流れていくさまをただただ眺めていくだけなのでストレスが溜まる。そしてヒロインの悩みを解決出来ず窮地に陥らせた主人公が当然のごとく無能。散々引っ張ってヒロインを助けるための魔法を編み出すには編み出すけどまさかの不発。だいたい全ヒロインでそんな感じ。

ストーリー冒頭で出てくる謎のシルエットの女の子がいて、ちょくちょくシルエットだけ出てくるんだけどそいつの名前が出たのシナリオの7割消化してやっとってとこでどのくらいグダってダルいかは分かってもらえると思う。


ただ良いところがないわけではなかった。キャラ萌えるし。絵が可愛い。そこだけは強い。
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ハルちゃんは強い。シナリオは駄目だったけど。

シナリオも千和ルートは良かった。千和ルートっていうかナハトとかいうツンデレ男キャラが良かった。
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貯めに貯めて、普通のエロゲならヒロインのルートもう終わってんじゃないかってくらいのテキストを消費させてようやくデレるナハトはマジで萌えた。クソ冗長なテキストが活きた唯一のポイントだったように思える。
ナハトがいなかったらガチアンチになってた自信がある。
ちなみに千和ルートでも主人公はだいたい置物だった。千和の窮地はだいたいナハトが助けた。なんなら主人公のピンチもナハトが助けた。このルートで主人公がやったことと言えば自分探しの旅とかほざいて世界一周したことくらいだった。千和ルートっていうかもうナハトルートだった。


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姫織ちゃんルートもドヤ顔で魔法編み出しておいて次のテキストで速攻失敗してあとはグダグダ文句言いながら階段上ってたらなんか幼女に命懸けで助けてもらってました。

全編通して活躍したとこないんじゃないかこいつ。そういってしまえる程度にはヘタレだった。
しかもそれがテキストの冗長さに絡むので辛い。長いテキストで引っ張って引っ張って散々やきもきさせてそのうえで無能とかもう許容できない。


シナリオの方向性とテキストの冗長さとの相性が合えば面白いと感じるのかもしれんが、僕は無理でした。