猫のお戯れ

オタクのほんわか感想ブログ

きまぐれテンプテーション感想

おすすめ度★★★☆☆
シナリオ 38/50
システム   7/10(メニューバー隠せるようにしてくれ)
キャラ     10/10
音楽         7/10
声優         7/10
絵            9/10

点数78

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緊張感あふれるストーリー展開、小気味いい会話テンポ、可愛いキャラデザとわりと非の打ち所がないロープライスゲーム。あえて欠点を挙げるとすれば、ロープライスにしてはエンディング分岐が多く、全部のルートを見ようとすると途端に面倒くさくなる点。そもそもわざわざここまでエンディング増やす意味合いも良くわからなかった。true、normal、badの3つで十分だと思った。

明け透けな好意を示しながらもわりときつい言葉で主人公との会話を楽しむアンネは9の天を想起させた。ていうかまあライター同じだし、これ主人公のボイスに上条さん欲しいなあってプレイしてて思った。
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シナリオに関してもわりと伏線とか練ってて、アンネの一人称が安定しない理由なんかはやってて面白かった。まあ芳香剤置きまくってたのは結構あからさまな伏線で途中で気付いてしまったのが残念だった。個人的に伏線は見抜くものではなくて騙されるものだと思っているので。伏線が一気に開帳された時の世界が崩れるようなカタルシスが好き。

サブキャラの4天使に関してはハーヴィーちゃんが一番可愛かった。
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SNSや同人誌、Vtuberなんかの性癖や黒歴史ネタを弄られる展開はあまり見たことなくて楽しめた。

主犯格のクズっぷり、サリィ以外の3人の悲惨な境遇や、決して後戻りして救うことのできないビターな感じはななりんやあけいろの世界観、ライターだなぁという感じ。
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ただ、あけいろが事前に死んだ人間を除けばある程度完全無欠のハッピーエンドだったことに比べて、きまテンはななリンの終わり方に近かった。
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主人公の記憶をもとに再構成したアンネは本当にアンネと言い切ってしまってもいいのか。転生してる時点で別人じゃね?というもやもやはやっぱりなかなか拭いがたい。

今作はあけいろよりななリンが好きだという人の方が気に入ると思う。


ロープライスにしては、という注釈が入るけどしっかりとしたストーリーだった。あくまでロープライスにしては、だけど。気軽に手軽に楽しめるロープライスゲーを否定するわけではないけど濃厚なストーリー、ボリュームを生かしてしっかりと日常を描写することで表現した絆なんかを売りにしてきたななリンやあけいろの系譜にしてはやはり物足りなさが残った。というかシルプラまでロープラに移行したらどこでフルプラゲー楽しめばええねん(´;ω;`)