おすすめ度★★★★☆
シナリオ 40/50
システム 8/10
キャラ 9/10
音楽 7/10
声優 9/10
絵 7/10
点数80
さようなら、ご都合主義(ハッピーエンド)。
物語のお約束や熱い展開に対して、いやそれはおかしいだろって突っ込んでどんどんネガティブになってくストーリーは斬新だった。賛否両論あるだろうけど個人的にtrueの終わらせ方が好み。捻くれた性格してる人には刺さると思う。
ネガティブ思考の残念な少女がたまたま選ばれた不思議な力をきっかけに強敵たちとのバトルや主人公との恋愛を通して成長していく王道ストーリー、かと思いきや精神的な病気持ちヒロインの妄想でしたっつって梯子外されてから一気に面白くなる。
伏線も結構貼ってて、読み応えあるし、ヒロインも可愛いし会話も面白いのでなんでこんなマイナーゲー扱いされてるのか不思議だった。まあ、バトル多すぎてテンポ悪いっていうのとサブキャラの設定回収がおざなりっていうのがデカそう。ラストとか10連戦くらいなかったか?ゲームパートありなので結構しんどかった。基本コンボ重視でダメージ無視でやられる前にやれ方式で勝てるけど。ラスボスとその従者はもうちょっと描写して欲しかった。
ネガティブである自分を否定して、前向きに生きようとするヒロインが最終的に行きついたのが別にネガティブでもええやんって結論だったのは良かった。
僕にしては珍しくエロゲーにメッセージ性を感じることが出来た。基本「作者の人そこまで考えてないと思うよ」思考派なので。
ネガティブでも、後ろ向きでも、メンヘラでもそれが自分だと受け入れてそれでも最後に後ろを向くヒロインのCGで終わらせるエンディングは徹頭徹尾シナリオが一貫していて読後感が素晴らしかった。安易なハッピーエンドに逃げない、ビターな終わり方がやっぱり好き。