猫のお戯れ

オタクのほんわか感想ブログ

あけいろ怪奇譚感想

点数100
おすすめ度★★★★★

ここ数年で見ても名作。涙あり笑いありエロあり、前作キャラもしっかり活躍させるファンサービスもありでエロゲの到達点の一つなんじゃないかというレベル。あとボッチの人はより共感できるゲームだと思う。


悪霊に呪われた主人公とその仲間たちが呪いを解くために学園の七不思議に挑むホラーサスペンス。
というていだけど前作と同じでホラー要素自体はそこまで怖くはない。 どちらかというと主人公たちに対して好意的な霊のほうが多くてなごむ。あと配慮してるんだろうけどびっくりフラッシュ系の突然現れたり大音量になったりする演出が一個もない。これあるともうそれだけでビビるんでまあ助かった。

各ルートもしっかりと作ってあってそれぞれのルートで解決策が違って飽きることなく楽しめた。
特に良かったのがtrueとるりとるかルート。


前作は家族というものに主軸を置いてた物語だったけど
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今作は仲間をテーマにした話だったと思う。登場キャラが基本的に孤独だし。

数百年以上生きる化け狐
寿命で死ぬことのない吸血鬼
名前すら忘れられた神様
一人だけ幽霊が見えるせいで孤独だった少女
ワーカホリックな両親に放置されてた主人公とその姉代わり

そんな孤独な登場人物たちが七不思議を通して仲間になっていく展開が孤独なプレイヤーに突き刺さるし共感できる。
前作のキャラたちの仲良し感に嫉妬してたベルベットが仲間といる空間に居心地の良さを感じるところが良かった。(ベルベットだけ自ルート以外救われてない感あったので)
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このtrueではいつもは倒すだけだった悪霊ともきっちり対話して和解しているのでまさにtrueルートだった。
しかもだいたい解決したのが主人公の人望の力というのもいい。
戦闘力も知力もない主人公だけど人柄で人(霊)を味方につけるという斜め上の有能さを見せてくれた。
やっぱある程度主人公は活躍してくれないとみてて苛立つしね。


そして一番好きなのがるりとるかルート。
なんやかんやでるりとるかの悲惨な出生をしった主人公がこの二人だけの神様になるという話。
展開自体も最終的にこの二人とはくっつかないという斬新なものだったけどラストのエピローグに
涙腺を持ってかれた。
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飛行機雲の時も思ったけどこの手のエピローグは破壊力半端ない。


たまにこーいう作品が出るからエロゲをやめられない。
文句なしの名作でした。