おすすめ度★★★☆☆
シナリオ 37/50
システム 9/10
キャラ 7/10
音楽 8/10
声優 10/10
絵 9/10
点数80
エロゲ店舗を舞台にした前作からの、エロゲメーカーを舞台にした今作。さわやか鮫肌の絵も前作より可愛くなってるし、システム周りも改善されていて前作からの進歩を感じた。反面、シナリオに関してはワンパターンな上にこれ恐らく本人が経験したんだろうなぁっていう嫌な生々しさがあり、読んでて不快な場面が多く、前作より明らかにパワーダウンしていた。
一番の評価ポイントはヒロイン5人中4人が年上という珍しさ。エロゲーって基本年上1人に同い年二人、年下一人みたいなバランスが多く、なんなら年下はいるけど年上ヒロインはゼロなんてのも珍しくない。さらに年上と言っても1歳上がデフォのところ今作は5歳以上は年上っぽくてやってて新鮮だった。
マイナスポイントは前述もしたけどシナリオのワンパターンさ。5人中3人は嫌味なおっさんが暴れまくってそれを主人公とヒロインで撃退するというもの。
主人公側を悪く書けないので基本的に理不尽なこと言われるし最終的にそいつぶっとばしてもそれまでの不快感は消えないんだよな。まぁ悪者出してそいつ倒すのは書きやすいとは思うけど3/5それをやるのは怠慢だと思うよ。
あと作中でエロゲ作りの大変さとか楽しさとか、必死に頑張るキャラクターを描写しておいてさぁ、
これはない。コーヒーカップに黒色のオレンジジュースでも入ってるんですか?
エロゲー業界で頑張ってる登場人物を書けば書くほど、クソみたいなシナリオや背景の不備が浮き上がってきてしまうという悪循環。もう少しましなライター使えないんですかね?
ブーメランとんでもないし。1ルート1ライターだからこその弊害だよね。ちゃんと管理しろや。かたひと(CUFFSディレクター)。パロネタ多すぎるし普通につまらん。
あとなぜかルート制限がかかっていて四人攻略しないと解放されない姉ルート。
これは本当に気持ち悪かった。シナリオがとかじゃなくてかたひと(CUFFSディレクター)がまじで気持ち悪い。
姉ルート終盤でアマゾン関係で延期する展開があるんだけど、これ『海と雪のシアンブルー』でリアルにあったやつなんだよな。
アマゾンのせいにするのやめろや。あとシアンブルーの体験版が公開されたの三月の下旬なんだよな。三月発売のゲームの体験版三月下旬に出してる時点でアマゾン関係なく延期コースだろがカスが。
姉ルートに対してルートロックかけた意味が分からない。普通に未来ラストで気持ちよく終わらさせろや。
ていうかルートロックあるのはまだいいとしてなんで全員クリア後に『最初から』を選ばないと解放されないんだよ。めんどくさすぎるわ。誠也の部屋がなかったら詰んでたまである。
認証に関してもぐだぐだ作中で言い訳してくるし。このご時世で割れ対策になってない認証を未だに使い続けてるのCUFFS系列しかほぼねぇし、豪華版にだけOPのフルつけるのもマジであくどいんだよな。なんもユーザーの事考えてないわ。せめて別でサントラ売れや。
最終的になんかかたひと(CUFFSディレクター)の悪口になったけど、作中の端々にかたひと(CUFFSディレクター)を感じさせるエッセンスを散りばめてるこのゲームが悪いよこれは。
今作よかったのは鮫肌の絵が上手くなってたこと、いちいち入ってくる邪魔なカットインのオンオフを取り入れたことだけだよ。あとは章タイトルのカットインも消せるようにしてほしい。テキストウィンドウの顔も消せるし、システム周りはそれさえあればほぼ完璧なんだよな。
悪い部分はエロゲー製作という取材も何も必要ない実体験から話を書ける舞台のせいで生ごみ的な生々しさが出ちゃったところと認証とクソシナリオととかたひと(CUFFSディレクター)だよ。悪いところ多すぎるんだよな。システム周り改修したみたいにここらへんも何とかしてほしいもんですね。
ただ、本当に鮫肌絵は可愛くなった。前回は半分くらいハズレ絵があって、ハズレの絵はマジで可愛くなかった(そもそもメインヒロインの立ち絵が可愛くなかった)けど今回は8割くらい当たりだった。そことあとOPが良かったのでギリギリ満足出来ました。