猫のお戯れ

オタクのほんわか感想ブログ

時計仕掛けのレイライン感想

点数90
おすすめ度★★★★★

散りばめられた伏線を次々と回収していく快感がたまらない名作


この物語は主人公である久我満琉が私立天秤瑠璃学園に入学するところから始まる。

一部では学園の不思議と遺品と呼ばれる超常の道具が引き起こすトラブルに焦点が当てられている。
二部では学園の不思議 の謎に迫り、その奥で行われている非人道的な魔術とそれを行おうとしている黒幕との対決を主軸に展開している。
三部では 学園の成り立ちや黒幕の正体と最終決戦が書かれている。

 特徴的なのは張り巡らせた伏線の多さである。何気ない会話や描写をきちんと布石として、終盤で回収することによって盛り上がりを演出している。最初から三部作構成でいたからなのか、三部の最後に一部での何気ない会話を引っ張り出してきたときは驚いてしまった。

 個人的に好きなのが、登場キャラ全てが活躍するところで、むしろ主人公が一番役に立ってないんじゃないかというくらい周りのキャラに活躍の機会が与えられている。それは基本当て馬かよいしょ要因の主人公の男の友人にも当てはまり、二部のラストなんかは友人にすべて持ってかれてる印象すらある。主人公はどちらかというとサポートい回ることが多い。ただ、決めるところはきっちりと決めるから主人公たりえている。

盛り上がりで言えば、二部>三部>一部って感じで、二部のラストが一番熱い。ただ、一部がつまらないというわけでもなく、一部ラストの伏線回収で確かな名作臭を醸し出してるし、三部も二部には及ばないけど、きっちりと完結させている。ただ、あともう少し盛り上がらせる展開があったんじゃないかと思わせてしまう余地があるのでこの点数となっているのかな。

最後に、一部OPの出来は圧巻の一言。これぞエロゲOPって感じのする良OPだった。

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