おすすめ度★★★★★
シナリオ 45/50
システム 7/10
キャラ 9/10
音楽 9/10
声優 9/10
絵 8/10
点数87
大手メーカーが避けがちな冒険をして見事金色を掴み取った良作。序盤中盤終盤隙が無く、不快な展開もなくキャラゲーしつつもシナリオゲーしてて万人に薦められる作品。
ヒロイン全員が金髪、そのうち一人は喫煙者なんていうのは大手だと正直やらない。記憶に新しい大手の冒険としてはそれまでキャラゲーメインだったにもかかわらず娼婦やら暗殺やらかましてきたオーガストの穢翼のユースティアでこのゲームも高評価を得ている。まあ新しいと言っても7年前のゲームなので本当に久しぶりの大手エロゲメーカーの冒険だったと思う。
以下各ルート感想
・玲奈
野球パートがあるエロゲは名作!
主人公が前の学校やめた理由やらなんやらを絡めつつ最後は主人公と因縁のピッチャーの一騎打ちというまあ良く見る展開。導入も媚薬で頭おかしくなってからのセックスからの恋愛開始なのであまりよろしくなかった。どっちかっていうとサブヒロインの時のが映えるヒロイン。とは言ってもクオリティ的には不快な展開もなくギャル+母性の組み合わせも割と良かった。
・エル
王女の護衛として、名家の令嬢として一般人の主人公と付き合うわけにはいかない、といった感じの葛藤と戦う系の話。ただの護衛だと思ってたけど、どっちかって言うとシルヴィより名家系ヒロインしてた。ただまあ導入部分がお決まりの
恋人ごっこ系なのはあまり好きじゃないので残念だった。玲奈はハプニングエッチから入るし、エルは恋人ごっこから入るしで初対面系ヒロインの強みとしての「少しずつ仲良くなっていく感」が少なかった。
・茜
サブヒロイン枠だと思ってたけど意外とボリュームあった。主人公へ好き好きオーラ満載で向かってくる子犬系ヒロインで可愛かった。ストーリーの本筋からは大幅にずれてたけどそれはそれでよかった。箸休め的な。
・理亜
冒険枠。公式HP開設の時点から喫煙で話題になるしキャラ紹介にいる歌姫マリア
の中の人だとバレバレだったので底の浅さすら感じたけどプレイしてその薄い皮1枚を破るとその下にさらに伏線が隠されてて驚いた。まさかサガプラで不治の病系統のシナリオを見ることになるとは思ってなかった。やってる最中は「あーこれ絶対奇跡起きて治るわ」って穿った目で見てたのだけどまさか普通に死ぬとは。死ぬ直前の主人公たちとの日常のシーン集は飛行機雲を思い出した。この手の展開は直近に出たルリのかさねに比べると1枚落ちてはいたけどそれでも丁寧に散りばめた伏線や周囲のキャラクターの魅力もあってかなりの完成度の高さで泣けた。クリア後にエクストラ見るとある結婚式のCGはあれ正直ちょっと蛇足では、とは思ったけど。
・シルヴィ
理亜とシルヴィどっちの感想を後にしようか迷ったけどシルヴィで。多分全てのヒロイン攻略後にルート解放される理亜ルートの感想最後に持ってくる人のが多いと思うけど、どっちかというとこっちが正史エンディングな気がするので最後に。全ルートでいつもニコニコ笑っていて主人公や周りの人間の幸せを祈っていたようなヒロインなのでヒロイン強度が高かった。それだけだとただの良ヒロインだったけど残りの時間が僅かな理亜との約束を絡めることでシナリオに深みが出てきていたの。理亜ルートとシルヴィルートは一粒で2度美味しい、チョコレートの中にピーナッツが入っていて一粒で2度美味しいチョコボールのようなルートになってた。
さらに理亜ルート攻略後に解放されるシルヴィアフターの
理亜との約束を守ったシーンはクリア後の余韻が素晴らしかった。
ストーリー全編を通して「ゴールデンタイム」、「かっこつける」というワードが頻出していた。最初は煩わしいと思っていたけど理亜ルート最後のほうになってくると死を間近に控えてもなお頑張るヒロインとそれを見守る主人公のやりとりに深みを与える言葉になっていた。全ヒロインのルートに出てくるからこそグランドルートの時により強く感情を揺さぶってきた。これは複数ライターでは出来ない手法だった。今回さかき傘単独でシナリオを製作することに決めたサガプラには称賛の拍手を送りたいと思いました。
大手メーカーが避けがちな冒険をして見事金色を掴み取った良作。序盤中盤終盤隙が無く、不快な展開もなくキャラゲーしつつもシナリオゲーしてて万人に薦められる作品。
ヒロイン全員が金髪、そのうち一人は喫煙者なんていうのは大手だと正直やらない。記憶に新しい大手の冒険としてはそれまでキャラゲーメインだったにもかかわらず娼婦やら暗殺やらかましてきたオーガストの穢翼のユースティアでこのゲームも高評価を得ている。まあ新しいと言っても7年前のゲームなので本当に久しぶりの大手エロゲメーカーの冒険だったと思う。
以下各ルート感想
・玲奈
野球パートがあるエロゲは名作!
主人公が前の学校やめた理由やらなんやらを絡めつつ最後は主人公と因縁のピッチャーの一騎打ちというまあ良く見る展開。導入も媚薬で頭おかしくなってからのセックスからの恋愛開始なのであまりよろしくなかった。どっちかっていうとサブヒロインの時のが映えるヒロイン。とは言ってもクオリティ的には不快な展開もなくギャル+母性の組み合わせも割と良かった。
・エル
王女の護衛として、名家の令嬢として一般人の主人公と付き合うわけにはいかない、といった感じの葛藤と戦う系の話。ただの護衛だと思ってたけど、どっちかって言うとシルヴィより名家系ヒロインしてた。ただまあ導入部分がお決まりの
恋人ごっこ系なのはあまり好きじゃないので残念だった。玲奈はハプニングエッチから入るし、エルは恋人ごっこから入るしで初対面系ヒロインの強みとしての「少しずつ仲良くなっていく感」が少なかった。
・茜
サブヒロイン枠だと思ってたけど意外とボリュームあった。主人公へ好き好きオーラ満載で向かってくる子犬系ヒロインで可愛かった。ストーリーの本筋からは大幅にずれてたけどそれはそれでよかった。箸休め的な。
・理亜
冒険枠。公式HP開設の時点から喫煙で話題になるしキャラ紹介にいる歌姫マリア
の中の人だとバレバレだったので底の浅さすら感じたけどプレイしてその薄い皮1枚を破るとその下にさらに伏線が隠されてて驚いた。まさかサガプラで不治の病系統のシナリオを見ることになるとは思ってなかった。やってる最中は「あーこれ絶対奇跡起きて治るわ」って穿った目で見てたのだけどまさか普通に死ぬとは。死ぬ直前の主人公たちとの日常のシーン集は飛行機雲を思い出した。この手の展開は直近に出たルリのかさねに比べると1枚落ちてはいたけどそれでも丁寧に散りばめた伏線や周囲のキャラクターの魅力もあってかなりの完成度の高さで泣けた。クリア後にエクストラ見るとある結婚式のCGはあれ正直ちょっと蛇足では、とは思ったけど。
・シルヴィ
理亜とシルヴィどっちの感想を後にしようか迷ったけどシルヴィで。多分全てのヒロイン攻略後にルート解放される理亜ルートの感想最後に持ってくる人のが多いと思うけど、どっちかというとこっちが正史エンディングな気がするので最後に。全ルートでいつもニコニコ笑っていて主人公や周りの人間の幸せを祈っていたようなヒロインなのでヒロイン強度が高かった。それだけだとただの良ヒロインだったけど残りの時間が僅かな理亜との約束を絡めることでシナリオに深みが出てきていたの。理亜ルートとシルヴィルートは一粒で2度美味しい、チョコレートの中にピーナッツが入っていて一粒で2度美味しいチョコボールのようなルートになってた。
さらに理亜ルート攻略後に解放されるシルヴィアフターの
理亜との約束を守ったシーンはクリア後の余韻が素晴らしかった。
ストーリー全編を通して「ゴールデンタイム」、「かっこつける」というワードが頻出していた。最初は煩わしいと思っていたけど理亜ルート最後のほうになってくると死を間近に控えてもなお頑張るヒロインとそれを見守る主人公のやりとりに深みを与える言葉になっていた。全ヒロインのルートに出てくるからこそグランドルートの時により強く感情を揺さぶってきた。これは複数ライターでは出来ない手法だった。今回さかき傘単独でシナリオを製作することに決めたサガプラには称賛の拍手を送りたいと思いました。