猫のお戯れ

オタクのほんわか感想ブログ

ENZA版シャニマス原理主義者をぶっ刺す百点満点のアニメ化 【シャニアニ感想】

アニメ「アイドルマスターシャイニーカラーズ」見てきた。

結論から言うと最高だった。

ここまでシャニマスプロデューサーが楽しめるように配慮したアニメが出てくるなんて微塵も思ってなかったというか、これを来年の地上波とかでシャニマス未プレイ勢に見せていいのかって心配すらしてしまうレベルだった。いいのか?ついてこれるのか?

 

四話構成なので一話から語っていくけどまぁぶっちゃけ開始五分で櫻木真乃が下校時にクラスメイトから挨拶されてる時点で一瞬、「あ、これやべぇな」って思ったよね。真乃は友達いねぇんだよ、みたいな。鳩としか喋ってねぇんだよ、みたいな。危うくここで解釈違いによる癇癪起こすとこだったんだけど、時間軸が数日後に飛んだ下校時には誰からも挨拶されてなかったんだよね。その瞬間に、「あ、こいつら(アニメ制作陣)理解ってるな」って一瞬で手のひら返した。最初の挨拶は「新学期最初はとりあえず片っ端からクラスメイトに愛想よくするやつ」だったんだよね。そんで、次の下校時には誰からも挨拶されないシーンを出すことで誰とも仲良くなれなかった真乃の対人スキルの低さを言葉にせずに表していたんだよね。生々しすぎてちょっと学生時代を思い出して辛くなったんだよね。

ここでもう制作陣に対する不安感は消え去ってた。きさまら、このゲームやり込んでいるなッ!ってなった。真乃がいる公園とか、通学路とかもちゃんと原作準拠だったし。あ、この公園、聖蹟桜ヶ丘聖地巡礼したときに見たことある!ってなったよね。初期の狂犬灯織とかももう懐かしさすら覚えるし。あの狂犬が今ではロシアンたこ焼きに真乃とめぐるを誘おうとするようになるなんて想像も出来なかったんだよね。そんな感じで一話は真乃が三人でイルミネーションスターズを結成して終わった。ミリシタみたいなライブシーンもないし、衝撃の展開があるわけでもなく、主役の真乃がユニットを結成するだけ。それだけなんだけど、それがシャニマス君なんだよなって感じの一話だった。

 

二話はアンティーカがメインの話だった。ここからの話はWING出場にあたって各ユニットの色を模索していくことが共通の軸になってた。ゲーム版だとユニットの色じゃなくて個人のアイドル活動の軸を探していたのでそこらへんが大きな差異かな。WINGをすでにクリアしているプロデューサーも楽しめるようにする配慮だと思う。時間軸的にはゲーム版のユニットコミュ一話目の次っぽい。

これの次

イルミネ以外のユニットはすでに結成済みでキャラの個別紹介もマジでなくて、ちゃんとアニメ理解したかったらゲーム版やってからな、みたいな制作陣からのメッセージを感じた。いやまぁミリシタみたいに限られた時間で個性を押し出して人物をキャラクターとして消費する形式の自己紹介って好きじゃないので原作厨としては大歓迎だったけど、これ初見大丈夫か?

本筋はアンティーカのMVを作るって感じだったんだけど三峰が唐突に「バベルシティ・グレイスは言葉をなくした都市の話で~」とか言い出して雷に打たれた。バベルってそーいうこと?つまりバベルシティ・グレイスでラスサビ前にたった一か所だけある「アンティーカ」コールってアンティーカの面々が活躍して失われた言葉を取り戻してくれた瞬間、ってコト!?みたいな脳内考察で勝手に興奮してた。こんな重要な情報をサラッと出してくる。流石の三峰なんだよね。

ちなみにライブ楽曲だとバベルシティ・グレイスが一番好き。初めて行った5thライブで打ち抜かれた。アニメだとアンティーカコールのとこまで歌が続かないのでそこがこのアニメで二つだけあった不満点の一つだった。もう一個は夢咲きAfter schoolの二回目のナンバーワンパートが無かったとこ。一回目のナンバーワンパートをコールするとシャニマスPに袋叩きにされてしまうため。

 

三話はアルスト回。順番的に放クラ来るとばっかり思ってたので少し以外だった。まぁ全体的にしっとりしてるアルストじゃなくて元気がある放クラを1章ラストに持っていきたかったんだと思う。三話の最注目ポイントはやっぱり引っ越しの荷物に紛れたアプリコットなんだよね。

ふわふわな雰囲気に反して負けたり1円になったりする女、千雪

アルスト屈指のコミュのキーアイテムなのであれがちらっと出てくるだけでなんかいい感じになってしまうのズルだろ。千雪が引っ越しした場面とかはゲームにも出てこない補完要素だった。ていうか最後の引っ越しそばの時に咲耶だけいなかった気がするけど気のせい?

 

ラストの四話が放クラ回だった。まさかジャスティスVが11人いるとは思わなかった。一章だとバベルシティ・グレイスの新解釈に継ぐ衝撃……だったんだけど、今ゲームに収録されてるジャスティスVの曲のジャケ絵を改めて見たらさぁ、

11人いるっ!?

俺が浅かった……。

 

話としてはヒーローショーとコラボでライブするはずがアクシデントで急遽ヒーローショーもこなさす羽目になった、みたいな感じだった。ここでもさらっと合宿って出てたけどこれも最初のコミュなんだよな。これもう新規はついてこれないよ(´;ω;`)

ちょこ先輩はー ご飯をいっぱい食べまーす

言及してなかったけど全話通してプロデューサーが良い。ゲーム版のプロディーサーって爪の甘いところやケツが青いところもあるけど桁違いの情熱でアイドルをサポートするアイドルプロデュース大好きマンってイメージなんだけど見事に再現出来てた。まさか怪人役までやってくれるとは思ってなかったけど。ヒーローショーからの夢咲きアフタースクールも最高の流れだった。ライブ楽曲だと2番目に好きな曲なので。夢咲きアフタースクール。

 

 

まとめると全話を通してシャニマスプロデューサーがニヤリと出来るポイントを押さえつつ、アニメの強みである動きのあるライブパートでゲームとの差別化もしっかり出来ていた最高のアニメだった。半面、初見の人にはかなり不親切だったし、シャニマスの強みである実在性を丁寧に表現しているためアニメっぽい衝撃的なシーンはないのでこのアニメは本当にガチ勢向けのアニメだと思った。一応、このアニメを見てシャニマスに少しでも興味を持ってくれた人ならゲームやればハマると思うので、既存のプレイヤーを楽しませつつ、適性のある新規プレイヤーのきっかけにもなるギリギリのラインを攻めたアニメでもあると思う。

 

年末には鈴木羽那と郁田はるきもゲーム版でプロデュース可能になるのでもっとシャニマスが流行るといいなぁ。

こいつ絶対裏があると思う。